【私の御神事の大きな指標】淡路島の「世界平和大観音像」の撤去
~ 2021年6月16日のメルマガです
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2021年6月14日、ようやく淡路島の淡路市釜口の海沿いにある「世界平和大観音像」の解体撤去工事が始まった。
工事を請け負う藤木工務店(大阪市)の作業員らが早朝から資材を搬入し、草刈りなどをしている。
私が淡路島の「世界平和大観音像」のことを初めて知ったのは、伊勢神宮の第62回式年遷宮が終了した翌年の2014年1月のこと。
地元では鞭打ち観音として有名で、しまいには、遠くからは観音のように見えるけれど近くから見ると
「あれは観音じゃなくて、ビルに腕を中途半端にくっつけただけ」
などと言われる始末。
言いたい放題の罵詈雑言が並んでたと思う。
デザイン設計した人まで自殺したといわれる。
この淡路島の「世界平和大観音像」は、地元出身の奥内豊吉氏が、大阪市西区を中心に不動産業で成功し、地元に錦を飾る意味合いを込めて、私財35億円投じて1982年、展望台がある高さ約100メートルの像ある観光施設として建設された。
昭和最後の1988年、奥内豊吉氏が死去し、妻が遺志を引き継いで営業を継続するも、その妻も2006年(平成18年)死去したことから閉館され、次第に荒廃し廃墟となっていった。
奥さんが亡くなってから相続人は相続を放棄したが、債権関係などの複雑な権利関係があって整理が進まず、債権等の消滅時効の成立をまって、2020年3月30日付で土地を含めて国の所有物となった。
2020年4月1日、財務省近畿財務局が、観音像を周辺施設と共に解体撤去すると発表した。
入札を経て、8億8000万円の解体費用が投じられる。
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(1)2020年に塔と山門を撤去している。
(2)2021年5月21日、近畿財務局は観音像の解体工事を6月に始めると発表され、2021年6月14日、解体撤去工事に向けた準備作業が始まった。
まずアスベストを使った内装の解体を行い、周囲に足場を構築する。
(3)2021年12月から本体除去工事に入り、外壁を剥がして内部へ落として鉄骨を切断し、頭部から姿を消していく。
来年2022年2月には完全になくなる。
(4)来年2022年3月以降約1年かけて、台座や基礎の撤去など撤去し、2023年2月の完了を目指している。