平成21(2009)年3月29日(日)、神奈川県箱根で天之忍穂耳尊と九頭龍の跡を訪ねる・・
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箱根神社元宮
参拝記録・・
第一回目:平成14(2002)年6月16日(日)第二回目:平成21(2009)年3月29日(日)
駒ケ岳山頂に祀られている箱根神社の元宮

駒ヶ岳は北に霊峰神山を拝し、古代祭祀=山岳信仰が行われたところ。
その起源は、今から凡そ2400年前、人皇五代孝昭(こうしょう)天皇の御代、聖占仙人(しょうぜんしょうにん)が、神山に鎮まります山神の威徳を感應し、駒ヶ岳山頂に神仙宮を開き、次いで利行丈人、玄利老人により、神山を天津神籬(あまつひもろぎ)とし、駒ヶ岳を天津磐境(あまついわさか)として祭祀したのに始まる。
駒ケ岳にある箱根神社元宮


駒ケ岳を信奉する箱根の里の神社では駒ケ岳大神を「あめのみなかぬし」としているところが数社ある。
これは神代の昔に「あめのみなかぬし」が駒ケ岳で祀られていたからだろうと思う。
「 このやま あめゆずるひあめのさぎりのみこと くにゆずるつちつきのさぎりのみこと をまつれ 」
という言葉がコダマして聞こえてきていた。
これは神代の昔に「あめのみなかぬし」が駒ケ岳で祀られていたからだろうと思う。
駒ケ岳を参拝したのち、神山へ登っている途中で
「 あめのみなかぬしのかみのそのまえに あめゆずるひあめのさぎりのみこと くにゆずるつちつきのさぎりのみこと あるぞ 」「 このやま あめゆずるひあめのさぎりのみこと くにゆずるつちつきのさぎりのみこと をまつれ 」
という言葉がコダマして聞こえてきていた。
こういうところから察して、
神山にはあめゆずるひあめのさぎりのみこと くにゆずるつちつきのさぎりのみことが祀られ、駒ケ岳にはあめみなかぬしのかみが祀られていたような気がする。駒ケ岳にある箱根神社元宮

ご祭神
箱根大神駒ケ岳の山頂遺跡


『秀真伝』(八幡書店刊、鳥居礼編著)下巻「御機の二十四」より
「ハコネ」のことを「育む根」と説明している。
ということは、「根の国」を「育む」ということにもつながるのだろうか?
天之忍穂耳尊が箱根の洞(箱根神社)に入られ、神上がられるのは、神山には「あめゆずるひあめのさぎりのみこと くにゆずるつちつきのさぎりのみこと」を祀り、駒ケ岳には「あめのみなかぬしのみこと」を祀るという古来の祭神構成があったからではないだろうか。
こう理解すると、神山の北側にある大涌谷の「熱」がいろんなものを育んでいてくれているのかもしれないと思えてくる。
ということは、「根の国」を「育む」ということにもつながるのだろうか?
天之忍穂耳尊が箱根の洞(箱根神社)に入られ、神上がられるのは、神山には「あめゆずるひあめのさぎりのみこと くにゆずるつちつきのさぎりのみこと」を祀り、駒ケ岳には「あめのみなかぬしのみこと」を祀るという古来の祭神構成があったからではないだろうか。
こう理解すると、神山の北側にある大涌谷の「熱」がいろんなものを育んでいてくれているのかもしれないと思えてくる。
忍穂耳尊の遺言 ー『完訳 秀真伝(ほつまつたえ)』 (八幡書店、下巻、P26)
八万年経て | ||
日高見の | 君より召せば | |
諸ともに | 宮に上れば | |
父帝 | 御子二方に | |
勅(みことのり) | 「われ齢老ひ | |
日足るゆえ | 今より兄も | |
名は大和 | 飛鳥治君と | |
原治君(はらをきみ) | ともに睦みて | |
兄弟(ゑと)神の | その日その民 | |
守るごとく | 兄弟(ゑと)しかと聞け | |
国民お | 我が物にせな | |
君はその | 民は君なり | |
田は育根(はこね) | 二枝(ふたゑ)恵みぞ |
「ハコネ」は「育む根」の略。 「二枝」とは、火之明尊、瓊々杵尊の兄弟のことか。 |
カに賞(め)づる | 君は暗(が)も無し | |
二心(ふた)も無し | 神の鏡の | |
天照らす | 日嗣(ひつぎ)の君と | |
守る箱根ぞ」 | ||
ついに掘る | 伊豆雄走りの |
(※)伊都之尾羽張(いつのおはばり)=天之尾羽張神(あめのおはばりのかみ) 「勢いのある、雄々しい大蛇(はは)の剣」とは天孫の国譲り天降りの条で述べられるている建御雷神の派遣では「伊都之尾羽張の神」で登場する「天の尾羽張」と同一 の神で建御雷神の親神とされる。稜威雄走神(いつのおばしり) とも記される。伊都及び雄走と記される事で走井の神→走湯の神とも見られる場合が有る。 伊都之尾羽張=稜威雄走神とすると伊豆之尾羽張→走井の神/走湯の神 伊豆国奇譚より |
洞穴に | 親から入りて | |
箱根神 | 祭りてのちに | (※)神奈川県のは箱根神社元宮。祭神は瓊瓊杵尊・木花咲哉姫命 ・彦火火出見尊であるが、『秀真伝』で箱根神とは天之忍穂耳尊のこと。 |
原治君(はらおきみ) | 遺し言より | |
二民(ふたたみ)の | 争いあれば | |
臣政(とみまつり) | 和し裁きて | |
何事も | 尾民お立てて | |
新民の | 欠けは原より | |
償わす | 故に世の内 | |
睦まじき | 兄弟(ゑと)お名付けて | |
はらからと | いふ本居ぞ | |
原治君(はあをきみ) | 伊豆崎宮に |
(※)走湯神社は、もとは現社地より北へ600mほどの「宮ケ崎」という丘に鎮座していたという。「宮ケ崎」は、古くは「伊豆崎」といったといいます。当社・走湯神社が、式内社・伊豆奈比当ス神社だろうか。 |
箱根神 | 三年祭りて |
(※)富士山周辺の地形は『秀真伝』が伝えている地理と、現在の地理では大幅に変動していると思う。
【地図】箱根神社元宮

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