椎津根彦と弟猾が老人・老婆になって・・、屑神社(くず)のトップページ
神武天皇、宇陀制圧の後編(→ 前編の最初・宮滝はこちら )
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「神武大和討ち」の笑ヶ嶽でのあらすじ
兄磯城(えしき)の軍が磐余邑(いわれのむら)にあふれていた。
敵の拠点はみな要害の地にあり、道は絶え塞がれていて通るべき処がなかった。
その夜、神武天皇は神に祈って眠った。
すると高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)が夢に現れて言った。
「天香具山の社の中の土で天平瓦を八十枚作りなさい。あわせて御神酒を入れる器を作り天神地祗(あまつやしろくにつやしろ)を祀り敬いなさい。また厳呪詛(いつのかしり)をしなさい。そうすれば敵は自ら降伏し従うでしょう。」
そこで椎津根彦(しいねつひこ)は卑しい衣服と蓑笠をつけ老人に化けさせ、弟猾(おとうかし)には箕を着せて老婆に化けさせて天香具山に向かわせた。
このとき敵軍は道を覆い通る事も難しかった。
とあざけり笑い、二人に道を開けた。
そして無事に山から土を持って帰ることが出来たのである。
敵の拠点はみな要害の地にあり、道は絶え塞がれていて通るべき処がなかった。
その夜、神武天皇は神に祈って眠った。
すると高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)が夢に現れて言った。
「天香具山の社の中の土で天平瓦を八十枚作りなさい。あわせて御神酒を入れる器を作り天神地祗(あまつやしろくにつやしろ)を祀り敬いなさい。また厳呪詛(いつのかしり)をしなさい。そうすれば敵は自ら降伏し従うでしょう。」
弟猾(おとうかし)も同じことを進言してきた。
椎津根彦(しいねつひこ)、弟猾(おとうかし)を天香具山へ派遣した。そこで椎津根彦(しいねつひこ)は卑しい衣服と蓑笠をつけ老人に化けさせ、弟猾(おとうかし)には箕を着せて老婆に化けさせて天香具山に向かわせた。
このとき敵軍は道を覆い通る事も難しかった。
しかし椎津根彦(しいねつひこ)が神にうかがいを立てた。
「我が君がこの国を良く治める事が出来る人物で有れば、道は開けるだろう。それが出来ぬ人物で有れば敵が道を塞ぐだろう。」敵は
「なんて汚い翁と媼だ。」とあざけり笑い、二人に道を開けた。
そして無事に山から土を持って帰ることが出来たのである。
笑ヶ嶽とは、道を通していいかどうかを見極める最大の関門になっていたらしい。
宇陀市嬉河原に笑ヶ嶽の名の由来とは・・
宇陀市嬉河原に笑ヶ嶽という山があり、椎津根彦、弟猾がここを通ったときに敵の兵卒に醜いと笑われたのが起源といわれている。嬉河原は男坂伝承地の手前にあるので、椎津根彦、弟猾は高倉山の麓から、嬉河原→男坂→磯城と通ったと考えられるだろう。
神武天皇の「大和討ち」にはこれまで数多くの苦難があった。
(2)名草戸畔との戦い。
(3)熊野灘で遭難し、稲氷(いなひ)命〔2番目の兄〕と御毛沼(みけぬ) 命〔3番目の兄〕を亡くしたこと。
神武天皇の2番目の兄・稲氷(いなひ)命は、賀茂別雷神社の祭神の子で、亡骸を室古神社
(むろこ)に納めた。
神武天皇の3番目の兄・御毛沼(みけぬ) 命の亡骸は見つからなかったのだが、阿古師神社(あこし)で祀られている。
(4)荒坂(三重県南牟婁郡に荒坂村がある)において、動物霊を操る丹敷戸畔の幻惑され、全員気を失ったこと。
(5)大台ケ原を越えるとき、道が無くなってしまったこと。
(6)兄猾(ううかし)の勢力の鎮圧。
その苦難の一つづつが笑ヶ嶽のそれえぞれの峰で象徴されているのかもしれない。
(1)孔舎衛坂で敗北し、兄の五瀬尊を亡くしたこと。(2)名草戸畔との戦い。
(3)熊野灘で遭難し、稲氷(いなひ)命〔2番目の兄〕と御毛沼(みけぬ) 命〔3番目の兄〕を亡くしたこと。
神武天皇の2番目の兄・稲氷(いなひ)命は、賀茂別雷神社の祭神の子で、亡骸を室古神社
(むろこ)に納めた。
神武天皇の3番目の兄・御毛沼(みけぬ) 命の亡骸は見つからなかったのだが、阿古師神社(あこし)で祀られている。
(4)荒坂(三重県南牟婁郡に荒坂村がある)において、動物霊を操る丹敷戸畔の幻惑され、全員気を失ったこと。
(5)大台ケ原を越えるとき、道が無くなってしまったこと。
(6)兄猾(ううかし)の勢力の鎮圧。
ここにきてようやく、宇陀から桜井へ侵攻できるかどうかの最大の山場を迎えている。
本殿
ご祭神
衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)道反之大神(みちかへしのおほかみ)
正面から
本殿から笑ヶ嶽方向を撮影・・
笑ヶ嶽(わらいがだけ)は4つの峰からなる・・
笑ヶ嶽(わらいがだけ)の周辺図
神武天皇「大和討ち」の宇陀全体図
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