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6.『ひふみ神示』を援用して
神人以前〜天地固成の時代
『ひふみ神示』を念頭に置くと、那岐那美両神は、夫婦呼吸を合わせてお生みになられた素盞鳴(口篇にトリ)の神とともに国生みを行ったと推定できそうだ。
国生みの途中で、千引の岩戸閉め
一神となった那岐の神
天照大神
月読尊
素盞鳴(口篇にカラス)尊
の三神を授かる。
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現れる
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『秀真伝』の、神人の時代
那岐那美両神の御子として
昼子姫(稚姫岐美神)
天照神
月読尊
素戔鳴(口篇にカラス)尊
火の神を勧請して那美の神は神上がる
そして千引の岩戸閉め
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神人以前の天地固成の時代に千引の岩戸閉めの後、伊奘諾尊が一神でお生みになられた天照大神、月読尊、素盞鳴(口篇にカラス)尊は、『秀真伝』の「神人の時代」では那岐那美両神の御子神として生まれたと考えていいと思う。けれど神人以前の天地固成の時代に那岐那美両神の御子として御生まれになられた素盞鳴(口篇にトリ)尊は『秀真伝』の「神人の時代」に現れていないようにも見える。そのようにみえるのだから、この素盞鳴(口篇にトリ)命は『神人の時代』に那岐那美両神の御子として御生まれになっていなかった、と考えたらいいのではないか。では、どこにお生まれになられたのか。この問いかけに、天智彦命(思兼命)の存在は見事答えてくれていると思う。天智彦命(思兼神)は、絶対のお力を発揮する那岐那美両神が呼吸を合わせてお生みになられた素盞鳴(口篇にトリ)尊であればこそ、天岩戸開きを指導できたのだと思う。「神人の時代」に素盞鳴(口篇にトリ)尊は、高皇産霊命の御子である思兼命して現れたと考えてもよいのかもしれない。
上の表の《神人以前》と《神人の時代》という時代区分は厳格に別けられているものではなく、相互に交流があるものではあるが、話を単純化して理解するには都合のよいわけかただと思う。
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