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和歌山県和歌山市伊太祁曽558( マピオンによる広域地図
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大国主命、母の刺国若比売の助けをかりて大屋毘古命の元に避難

 「因幡の白兎」の後、大国主命は八十神命の迫害にあって二度生命を落とした。
  一度目が赤猪岩神社、二度目が大岩見神社においてである。
 母の刺国若比売は、大国主命を大屋毘古命の元へ逃した(→ 伊太祁曽神社 )。  大屋毘古命は、貴志川の大国主神社で大国主命を匿ったが、八十神命の追撃が激しかったため、伊太祁曽神社で木の股をくぐらせて、熊成の岳にいる国照神(素盞嗚尊)の元へ大国主命を逃した。

 紀の国の大屋比古の元へ大名牟遅の命、脱出〜『 注釈 上紀』(八幡書店、上巻、P174)より

 故 久久能智(くくのち)の国の 大屋毘古(おおやびこ)の命の御許辺(みもとべ)に 急がし 遣りたまイき

 故 八十神の命ハ 求(ま)きつつも 追イ到りて 鹿児矢刺(かごやさ)す時に木(こ)の俣(また)ゆ漏(く)き 間逃(まぬが)れて 久久能智(くくのち)に走(わし)ら越(こ)しましき

 熊成の岳にいる国照神(素盞嗚尊)の元へ〜『 注釈 上紀』(八幡書店、上巻、P174-175)より

 ここに 大屋毘古の命 謀(たばか)りに訓(ご)りに 告(の)りたまわく 秋津高穂(あきつたかほ)の熊成の岳に 吾が御祖(みおや) 国照大神 常座(とこくら)ます 故 そに 走(わし)りまをさば それの大神 謀(たばか)りたまイなに と 急がし 放ちましき

(参考)熊成の岳ー『上紀(うえつふみ)』(八幡書店、上巻、P174 の注記)
 古事記、旧事記地神本紀は「根之堅州国」すなわち黄泉の国とする。
 つまりこれらがスサノヲの住む国を黄泉の国とするのに対して、上紀(うえつふみ)は、地上世界とするわけで、スサノヲが天孫に先立って地上を治めたとする伝説的発想に符合する。

拝殿

伊太祁曽神社拝殿と相殿

拝殿

伊太祁曽神社拝殿

ご祭神

【主 神】五十猛神(いたけるのかみ)
     またの名を大屋毘古神と言う。

【配 祀】大屋都比売神
     都麻都比売神

本殿

本殿

厄除け木の俣くぐり

厄除け木の俣くぐり
厄除け木の俣くぐり
 古事記の載せる災難除 木の俣くぐりの神話

 神代の昔、大国主命が八十神に追われて迫害を受けた時、母神の刺国若比売は木国(紀伊国)の大屋毘古神(当神社の祭神で五十猛命の別名)のところへ逃がし助けようとします。
 木の国に逃れた大国主命は大屋毘古神の助言により木の俣をくぐり八十神から難を逃れることができて助かります。
 この神話にもとづき、いつしか「このご神木の木の俣をくぐると危難を逃れることができる」という信仰が生まれ、多くの参拝者がくぐってゆかれるようになりました。

 あなたもこの御神木の木の俣をくぐり古事記の神話を体験してみませんか。

伊太祁曽神社境内地の案内図

伊太祁曽神社境内地
@本殿・脇殿
 日本中に木を植えて廻った神様「五十猛命(いたけるのみこと)」と2柱の妹神「大屋津比売命(おおやつひめみこと)」「都麻津比売命(つまつひめ)」をお祀りしています。厄除けの神としても知られています。
A蛭子神社(ひるこ)
 氏子である山東地区の諸社を合祀しています。
B祇園神社(ぎおん)
 五十猛命(いたけるのみこと)の父神である「素盞鳴尊(すさのおのみこと)」と「天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)」「埴安比売命(はにやすひめのみこと)」をお祀りしています。
C三井社(みい)
 井戸の神様「三井神(みいのかみ)」、水の神様「弥都波能売神(みづはのめのかみ)」をお祀りしています。井戸より湧く水は「いのちの水」と呼ばれ、昔から病人に飲ませると良いといわれています。今日でも、遠方から汲みに来る方もいる霊水です。
D櫛岩間戸神社(くしいわまど)
 門の神様「櫛岩間戸神(くしいわまどのかみ)」「豊岩間戸神(とよいわまどのかみ)」をお祀りしています。
E常盤殿祈祷受付・待合所
F授与所
Gおみくじ
Hチェンソーの干支、
Iチェンソーの龍
J霊石 おさる石
 首より上の病に霊験が著しいと伝えられています。
K厄除け木の俣くぐり
 大屋比毘古神が大国主神の災難を救ったという古事記神話にちなんだ厄除けの木の俣くぐりです。1月15日の卯杖祭は多くの厄除け参拝者で賑わいます。
L伊太祁曽三神之図
 五十猛命、大屋津比売命、都麻津比売命の三神が国土に植林している様子を表した絵です。
Mお手洗い