下田市の走湯神社(そうと)
拝殿
ご祭神
鳥居
『秀真伝』(八幡書店刊、鳥居礼編著)下巻「御機の二十四」より
忍穂耳尊の遺言 ー『完訳 秀真伝(ほつまつたえ)』 (八幡書店、下巻、P26)
八万年経て | ||
日高見の | 君より召せば | |
諸ともに | 宮に上れば | |
父帝 | 御子二方に | |
勅(みことのり) | 「われ齢老ひ | |
日足るゆえ | 今より兄も | |
名は大和 | 飛鳥治君と | |
原治君(はらをきみ) | ともに睦みて | |
兄弟(ゑと)神の | その日その民 | |
守るごとく | 兄弟(ゑと)しかと聞け | |
国民お | 我が物にせな | |
君はその | 民は君なり | |
田は育根(はこね) | 二枝(ふたゑ)恵みぞ |
「ハコネ」は「育む根」の略。 「二枝」とは、火之明尊、瓊々杵尊の兄弟のことか。 |
カに賞(め)づる | 君は暗(が)も無し | |
二心(ふた)も無し | 神の鏡の | |
天照らす | 日嗣(ひつぎ)の君と | |
守る箱根ぞ」 | ||
ついに掘る | 伊豆雄走りの |
(※)伊都之尾羽張(いつのおはばり)=天之尾羽張神(あめのおはばりのかみ) 「勢いのある、雄々しい大蛇(はは)の剣」とは天孫の国譲り天降りの条で述べられるている建御雷神の派遣では「伊都之尾羽張の神」で登場する「天の尾羽張」と同一 の神で建御雷神の親神とされる。稜威雄走神(いつのおばしり) とも記される。伊都及び雄走と記される事で走井の神→走湯の神とも見られる場合が有る。 伊都之尾羽張=稜威雄走神とすると伊豆之尾羽張→走井の神/走湯の神 伊豆国奇譚より |
洞穴に | 親から入りて | |
箱根神 | 祭りてのちに | (※)神奈川県のは箱根神社元宮。祭神は瓊瓊杵尊・木花咲哉姫命 ・彦火火出見尊であるが、『秀真伝』で箱根神とは天之忍穂耳尊のこと。 |
原治君(はらおきみ) | 遺し言より | |
二民(ふたたみ)の | 争いあれば | |
臣政(とみまつり) | 和し裁きて | |
何事も | 尾民お立てて | |
新民の | 欠けは原より | |
償わす | 故に世の内 | |
睦まじき | 兄弟(ゑと)お名付けて | |
はらからと | いふ本居ぞ | |
原治君(はあをきみ) | 伊豆崎宮に |
(※)走湯神社は、もとは現社地より北へ600mほどの「宮ケ崎」という丘に鎮座していたという。「宮ケ崎」は、古くは「伊豆崎」といったといいます。当社・走湯神社が、式内社・伊豆奈比当ス神社でしょう。 玄松子・走湯神社(下田市)より |
箱根神 | 三年祭りて |
(※)富士山周辺の地形は『秀真伝』が伝えている地理と、現在の地理では大幅に変動していると思う。
走湯神社と伊豆崎の位置関係
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