室古神社【2】神社に掲載されている由緒書き|三重県

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三重県熊野市二木島町
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神社に掲載されている由緒書き

神社に掲載されている由緒書き(550ピクセル)

室古神社(むろこ)由緒の画像
 室古神社(むろこ)

 昔、二木島湾を境にして、熊野(牟婁-むろ)の国と伊勢(英虞-あご)の国に分かれていた。この地は、熊野の国であったため室古(むろこ)、向かいの神社は、阿古師(あこし)の名が付いたという。
 祭神は豊玉彦命・熊野大神・稲飯命の諸説がある。
 「社記」には
 「神武天皇東遷の時、風浪の難に遭い皇兄稲飯命、三毛入野命(阿古師神社の祭神)共に海に入りて歿す。土人皇兄の屍をおさめて帰り、之を奉葬す。」
 と稲飯命に関する記述がある。
 また、縄文時代からの複合遺跡で、千古の社でもある。

 二木島祭>

 毎年11月3日に室古(むろこ)・阿古師(あこし)神社の名代として2隻の関船が出て、早漕ぎ競争が行われる。40人近い屈強の男たちが、太鼓の早いリズムに合わせて八丁櫓をあやつり、速さを競う。周囲には、数十隻の漁船やワラで作ったかつおを釣る船が伴走し、静かな湾内を波をけたてて走る勇壮な祭りである。
 地元の漁民が、かつお船で神武天皇を助けに行った故事に起源があり、古代の祭礼を厳格に伝承しているが、後継者を育てる目的で中高生による「子供船漕ぎ祭」が、5月4日に開催されている。