5度の岩戸閉め ・岩戸開き ・建替え建直し 月の光 > 聖地 探訪ノート
  出口王仁三郎が捉える思兼神
出口王仁三郎が捉える思兼神
『伊都能売神諭』から引用(その1)
『伊都能売神諭』から引用(その2)
メモ書き
             月の光 王仁三郎が捉える思兼神
     2.『伊都能売神諭』から〜その1
           (PP113〜115)

 天に坐します日の大神伊邪那岐之尊様が九天(つくし)の日向のアオウエイ五大母音(たちばなのおど)のカサタナハマヤラワ(あはぎがはら)で禊身し給ひ、祓戸四柱の神様を生み遊ばし、最後に右の御眼を洗いて月球を造り、左の御眼を洗いて日球を造り、御鼻を洗い給ひて素盞烏之命を生み遊ばし、御自分は天の日能若宮に鎮まり遊ばし、月の大神様は月界(つきのよ)の御守護を遊ばす事に成り、天照大御神様は天上の御主宰と成られたが、素盞鳴命は海原を知召すべしと仰せられたので、天より御降りに成り海原の守護と成られたので在るぞよ。
 海原の守護と申す事は全地上の主宰であるが、艮の金神・坤の金神が既に大体を修理固成いたした所へ大地の主宰神が御降りに成ったので、天にも御両方の神様が御固め遊ばした所を天照皇太神宮様が総主権を御持ち遊ばしたので在るから、地の世界も天に従ふて主権を素盞鳴尊に御譲り申し上げ艮の金神・坤の金神は地の上の一切の世話を致して時節を待つことに致して居りたぞよ。此の大神様は神代の英雄で何事もハキハキと万事を片付ける器量の在る神様で在れど、余りやり方が激しかったので、地の上の守護神が色々と苦情を申して終いには大神の御命令を一柱の神も聞かぬように立至ったので、大神様も地の世界が厭に成り、月の大神様の守護遊ばす夜見の国へ行くと云ふ覚悟を遊ばしたのであるが、それまでに天に坐します姉神の天照皇太神宮に暇乞を成さんと仰せられ、大変な御勢いで天へ御登りに成ったから、山川も国土も一度に震動して大変なことに成ったので在る。
 そこで天上に坐します天照大御神様が非常に驚きなされて、かのような勢いで天へ上り来るのは此の高天原を弟神素盞鳴尊が占領する心算で在ろうと思召して、大変な戦いの用意を為して御待ち受けになり、天の八洲河原に於いて互いに誓約を遊ばし、御両神様の御魂から五男三女の八柱の神が御生れ遊ばしたので在るが、是が神が人間の肉体に成りた初りで在るぞよ。
 口で申せば短いなれど、此の誓約を遊ばして八柱の神を御生みに成る間と云ふものは数十万年の長い月日が掛かりて居るぞよ。其の間に艮の金神と坤の金神が相談いたして天照皇太神宮様の御妹若日女君命を天から下げて戴き、地の世界の主宰神と仰ぎ奉り、世界経綸の機を織りつつ世界を治めて居りたので在るぞよ。
 若姫君之尊は五男三女神の八柱神を養育して立派に神代の政治を遊ばして居れた処へ、元の素盞烏之命様がまた地の世界へ降りて非常に御立腹遊ばして若姫君命の生命を取り天も地も一度に震動させ再び常夜の暗となり、万の妖神が荒れ出しどうにもこうにも始末がつかぬように成りたので天に坐します天照大御神様は終に地球之洞穴(あまのゆわと)へ御隠れ遊ばし、天も地も真の暗みと成って了ふたので、八百万の神々が地の高天原の竜宮館に神集ひして、艮の金神思兼(おもひやり)神となりて色々と苦心の末に天之岩戸を開き天地は再び照明に成ったので在るぞよ。

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