白馬洞【5】記録に残しておきたいメモ書き|福井県

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記録に残しておきたいメモ書き

龍宮城の入り口に行った男

 龍宮城の入り口に行った男からの引用です。

►昔、穴馬の箱ガ瀬に住んでいた七左衛門が、近くの鍾乳洞に入り迷ってしまった。
 あちこちさ迷いながら七日目になって、大きな縦穴の前で乙姫様と出会った。
 「これから先は竜宮城の入り口なので入ってはいけない。帰りなさい。」
 と云うので
 「龍宮城だと言う証拠を見せてくれ」
 と云うと
 「この石を持って帰って、谷の水につけて見よ」
 と大きな石を手渡して、帰り道を教えてくれた。
 どうにか持って帰り、家の近くの谷川につけて見ると、谷の水はまたたくまに海水になった。
 今でも、その谷の水は塩辛く(塩水谷)と言う。

►箱ガ瀬の七左衛門が、鍾乳洞に入って迷ってしまった。
 七日目に乙姫様と出会い助けてもらい
 「これからは、竜宮城の入り口なので入ってはいけない。」
 と云われた。
 それ以来、鍾乳洞の中に石を投げると大雨が降り、何か欲しい物の名前を書いて、落として置くと、翌朝、穴の入り口に置いてあった。

►箱ガ瀬の七左衛門が白馬洞の探検に出かけた。
 たいまつ30本用意し、何日か迷って、後1本になった時、突然目の前に灯りが見えた。見渡すとあたり1面は美しい花が咲き乱れ、良い香りに包まれ、果物がいっぱい、見たこともない建物があった。しばらく歩くと、谷川のほとりで洗濯をしていた美しい女のひとに出会った。
 ・・・・
 「ここは何処ですか?」
 訪ねると
 「ここは人間の来る所ではありません。早く帰りなさい!」
 ・・・・
 「帰るだけのたいまつが、もうありません・・・」
 と云うと
 「これは、夜光石と云って、暗い所で輝くので、たいまつの代わりに、道を照らして帰りなさい・・・」
 たいまつの代わりに夜光石を頼りに家に帰った。
 その石は今でも道案内してくれる。

白馬洞から出た白馬は有名だが・・

 和泉村の伝説 民話 Vからの引用です。

 白馬の足跡 (下山)
 下山のいきじまと云う所に白馬の足跡があったが、道路工事で破壊された。
 白馬洞から出た白馬の話は有名だが、実は、その馬は、下山の馬谷(まだに)から出て白馬洞に入ったのである。
  (柳町庄泉)

 下山をマピオン広域地図で確認、こちら

【地図】九頭龍湖中央の北側にある白馬洞

火の国とは・・

 火、動いて水、中心が歓喜。
 光、動いて影、中心が歓喜。
 熱、動いて暗、中心が歓喜。
 日、動いて月、中心が歓喜。
 陽、動いて陰、中心が歓喜。

 火の国とはウとムが和したムであり、極小と極大が和した超完成かつ超未完成の国。
 歓喜の国
 弥栄の国
 根源の国

 火の国の燃えカスである黒煙は、この世では金(きん)と現れるらしい。

ベルゼブブ・黒煙・「黒煙を忌み嫌う心」・九頭龍

    〜平成20(2008)年12月29日(月曜日)の夜から12月31日(水曜日)にかけて記述〜

 火の国の歓喜の結果、周辺に黒煙が生じる。いわゆる火の国の燃えカス、ススだ。

 (※)しかし、この火の国の燃えカス、ススがないと物質界は誕生しない。

 この黒煙の世界にも
 火の国の光と熱が届けられているのだが、熱は届いても光は届ききらなかったのだ。

 この黒煙の発生について永遠の楽園の住人は無知であった。

 そのため、永遠の楽園のなかに「黒煙を忌み嫌う心」が生じてしまった。
 光が行き届く世界においては、「黒煙を忌み嫌う心」は浄化しえたのだが、光が行き届かない黒煙の世界では浄化し切れなかったのだ。

 永遠の楽園のなかの「黒煙を忌み嫌う心」が黒煙の世界にも到達した。

 その結果、黒煙を慈しみ育もうとした「光の当たらない熱のベルゼブブ」は、「黒煙を忌み嫌う心」をも育ててしまったのだ。
「黒煙を忌み嫌う心」は黒煙発生源である火の国を嫌う九頭龍として現れてしまった。
 九頭龍の実体は「光の当たらない熱」(ベルゼブブ)の中で、「黒煙を忌み嫌う心」が火の国の燃えカス(物質界の源になる素子)を得て、物質的に実体化したものである。

 九頭龍が生まれたことによって、ベルゼブブは慈愛の座から転落してしまった。

 ベルゼブブは光と熱の関係を破壊しにかかり、
 九頭龍は、黒煙を生じさせる火の国を破壊しにかかった。
 火の国がなければ、黒煙は生じないし、光と熱も生じないからである。

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられた。

 神代に九頭龍は持子という女性に転生させられ、そして天照神との間に、ある男の子を生んだ。
 九頭龍発生の原因となった「黒煙を忌み嫌う心」を九頭龍・持子の子として表現したのだ。
 内から外に表現された「忌み嫌う心」は、「忌み嫌った」元なる世界を亡くそうとする性質をもっている。  つまり、九頭龍・持子の子というふうに外に表現されたものは、火の国や高天原を滅ぼそうとする性質の象徴になっているといえるかもしれない。

(1)九頭龍・持子の子とは火の国の「黒煙を忌み嫌う心」の神格化である。

 九頭龍・持子の子には「火の国や高天原を滅ぼそうとする性質」を改める機会が何度も与えられたのである。
 母・持子が天照神を亡き者にし、自分を皇位に就かせようとしたとき、子の立場として母・持子を諭すことのできる能力が与えられていたはずである。
 母・持子が天照神を亡き者にし、自分を皇位に就かせようとした責任は、母・持子にあるのであって自分は知らないことであったという立場をとったのではないか?
 八岐大蛇・早子の子の三女神(宗像三女神といわれる竹子姫・湍子姫・田奈子姫)が母・早子の罪を晴らすために日本各地を回ったのとは対照的である。

(2)九頭龍・持子の子は、生まれながらにして火の国や高天原を滅ぼそうとする性質がある。

 だから、九頭龍・持子の子には、  火の国や高天原を滅ぼそうという性質を改め、天照神に帰順する機会を何度も与えられたのだ。
 大国主命の国譲のとき真っ先に高天原から派遣されたのは、母・持子の九頭龍の罪を償えるだけの能力をもっていると認められていたからであった。
 九頭龍・持子の子の能力からすれば、大国主命の帰順は難しい課題ではなかったはずである。
 ところが、九頭龍・持子の子はここでも大国主命の甘い誘いに乗り、天照神の神命があるにも関わらず3年ものあいだ復命しなかった。
 「火の国」や高天原を滅ぼそうという本来克服すべき性質を乗り越えることができなかったのだ。

(3)大国主命の国譲りの後、九頭龍・持子の子に出雲統治が託された。

 出雲とは「出る雲」。
 火の国の歓喜の燃えカスが発生するところ、という意味かもしれない。
 つまり、
 九頭龍・持子の子の本来の出自に因縁を持つ場所で「火の国」や高天原を滅ぼそうという性質を改める最後の機会を与えられたのだろう。

 九頭龍・持子の子よ、

 あなたは伊邪那岐命・伊邪那美命、天照大神、素盞鳴命、須佐之男命、大国主命を始めとする万神の注目の的になっているのである。